【地政学リスクと相場変動】
米・イラン・イスラエル情勢に市場が翻弄、ドル円は一時4円超の急落
6月最終週のマーケットは、米国・イラン・イスラエルを巡る地政学的緊張に大きく振り回される展開となりました。
週初には、米軍がイランの核関連施設を破壊したとの報道が伝わり、金融市場には一気にリスクオフの空気が広がりました。しかしその直後、米・イラン間での停戦合意報道が流れ、相場は一転してリスクオンに傾斜。結果的に為替市場では円高→円安→再び円高と、短期間での激しい巻き戻しが発生しました。
ドル円は週明けに窓を開けて148円台に急騰したものの、地政学リスクの後退を受けて144円台まで急落。下落幅は4円以上に達し、ボラティリティの高い一週間となりました。
株式市場も大きく反応。NYダウは史上最高値にはわずかに届かないものの堅調に上昇し、ナスダックとS&P500はともに史上最高値を更新。日経平均も再び40,000円台を回復し、トランプ関税問題前の水準へ迫っています。

一方、原油価格は一時の急騰から急落し、元の安値圏へと回帰。この動きも、リスクオンへの巻き戻しを象徴する流れです。

通貨強弱で見ると、ユーロ買い・ポンド買いの流れはじわじわと継続している一方で、米ドルと円は交錯を繰り返し、週末には円高・ドル安の形で終了しました。

ポジション動向(OANDA社データ)を見ると、ドル円は買いに、ユーロドルは売りにポジションが大きく偏っており、多くが含み損を抱えている可能性があります。この構図が継続する限り、ドル円は下落圧力、ユーロドルは上昇圧力が優勢となる展開も想定されます。
なお、地政学リスクは一時的な鎮静化に見えるものの、米国のトランプ前大統領はイランの最高指導者ハメネイ師を強く非難しており、再燃の可能性も依然として高い状況。今後も引き続き地政学的リスクへの警戒は怠れません。
いつもは(金)ですが米国「独立記念日」で休場により、3日(木)に「米国雇用統計」がある非常に珍しい月となっています!お間違いのないように!
2025/06/29 FX専門投資助言者【馬】


