高市政権がスタートして、早くも1カ月が経過しました。国内外では些細な摩擦も大きく報じられ、「日中関係が急速に悪化」といった論調も浮上。中国側では日本への渡航中止、日本製品の利用制限といった報道も広がり、先行きに不透明感が出ています。週末の日経新聞では 「高市政権の経済環境はアベノミクスと対極(インフレ・円安・金利上昇)」 と大きく報じられ、市場は新政権の方向性を探る展開となりました。
■ 株式市場:5万円台突破後は乱高下へ
日経平均は政権発足直後に大窓を開け、その後いったん窓を埋めて再上昇。節目の5万円台をあっさり突破する強さを見せました。しかし、急騰後の反動もあり、11月以降は乱高下しながらじりじりと下落基調。テクニカル的にはまだトレンド転換とまでは言えませんが、過熱後の自然な調整局面に入ってきた印象です。

■ 米国:「史上最長の政府機関閉鎖」がようやく解除
米国では史上最長となった政府機関閉鎖がようやく終わり、続いて20日(木)に9月雇用統計が発表されました。
- 雇用者数 → 予想以上の強さ
- 失業率 → 予想より悪化
と強弱入り混じる結果に。
為替の反応は限定的でしたが、NY株式市場は大幅安となり、米指標への敏感さが戻りつつある状況です。
また、遅延している10月分の雇用統計が控えており、ドル相場の変動要因として注目されます。
■ ドル円:円安加速、政府は容認スタンス
ドル円は引き続き円安が進行。
高市首相と植田日銀総裁の初会談では金融政策への具体的な指示はなく、片山財務相も「円安容認」と受け取れる発言を継続。
市場は
- 金融政策の正常化はまだ先
- 為替に過度に反応しない
というメッセージを強く受け取っており、円売りトレンドが続くのも自然な流れといえます。週末は158円手前でいったん反発しましたが、円安基調が大きく変わる兆しはまだ見えません。

■ 暗号資産:4週連続の大暴落、BTCは30%超の急落
現在もっとも深刻なのが暗号資産市場です。
- ビットコインは 4週連続の週足大陰線
- 1カ月で 30%超の下落
- 1,897万円 → 1,260万円台へ大暴落
コインベース、メタプラネットなど関連銘柄も総崩れとなっており、
リスク資産全体からの資金流出が鮮明です。
短期的にはまだ下げ止まりのサインが見えず、引き続き警戒が必要な局面です。

■ 通貨強弱:円最弱・ドル最強
通貨強弱(1週間)をみても、
- 円売り
- ドル買い
が顕著な流れ。
ただし、現在の 株安×円安 という逆転相関は長く続きにくく、
いずれか一方が急反転し、元の相関関係に戻る可能性があります。
市場の歪みが大きくなっているため、
トレンド転換の“初動”には要注意のタイミングです。

2025/11/22 投資助言者【馬】


