■ 株式市場:波乱の幕開けから一転、強さを見せる
週明け1日(月)の日経平均は、市場心理を冷やすような大幅下落でスタートし、米国株も不安定な立ち上がりを見せました。しかし、週後半にかけての回復力は目を見張るものがありました。終わってみれば日経平均は5万円台をしっかりとキープ。米国株においても、NYダウ・ナスダック・S&P500の3指数が揃って史上最高値に迫るなど、非常に堅調な地合いを確認できる一週間となりました。

■ 為替市場:方向感なき下落基調
一方、ドル円相場は11月からの流れを引き継ぎ、高値・安値をジワジワと切り下げる展開となっています。 しかし、これを「強い下落トレンド」と呼ぶには迫力不足です。12月第1週はあくまで下落基調ではあるものの、売り崩すような勢いはなく、非常に強弱の判断が難しい微妙な動きに終始しました。

■ 今週の注目点:材料への反応が薄い「不気味さ」
プロの視点として気になったのは、ニュースに対する市場の反応の鈍さです。
高市首相の発言:「日銀利上げを容認」との報道がありましたが、為替へのインパクトは限定的でした。金利差報道も週末にかけて日米金利差を意識させる報道が増えましたが、「株安・円高」への強い反応は見られません。米金利は12月に入り米10年債利回りは上昇基調ですが、来週のFOMCでは「利下げ」がほぼ確実視されています。利下げを織り込んでいるはずなのに、ドル安が加速しないという矛盾が生じています。

通貨強弱を見ても、最終的には「どの通貨も売られ気味」という珍しい状況で、買いの主役も売りの主役も不在です。

私がトレーダーとして懸念しているのは、「FRBが利下げし、日銀が利上げしても、円安基調が変わらないのではないか」という予感です。その根本的な要因が見えにくい点が、現在の相場の最大の不安要素と言えます。
来週はFOMCを控えています。ファンダメンタルズと値動きの乖離に注意しつつ、慎重に相場と対峙していきましょう。
2025/12/06 投資助言者【馬】


