■「高市トレード」一色、日経平均は前人未到の55,000円へ
先週市場を駆け巡った衆院解散のリーク報道は、ついに現実となりました。これを受けたマーケットは猛烈なリスクオンで反応。日経平均株価は再び史上最高値を更新し、節目である55,000円台を射程圏内に捉える爆発的な上昇を見せています。
新年大発会からわずか3週間足らずで3,000円を超える上げ幅を記録。足元の相場はまさに「高市トレード」一色の様相を呈しています。
■突如現れた「中道改革連合」の衝撃
しかし、この盤石に見える高市相場に「暗雲」が立ち込めました。立憲民主党と公明党による新党**「中道改革連合」**の発足という驚きのニュースです。 これを受け、史上最高値更新後は利益確定売りも相まって、やや押し戻される形で引けています。今後、総選挙で高市首相が圧勝し、政治的基盤を再び強固にできるかが、55,000円突破後の「異次元の続伸」への鍵となるでしょう。

■トランプ流「関税外交」が揺さぶるグローバル相場
海外に目を向けると、トランプ米大統領の過激な政策運営が市場のボラティリティを高めています。「グリーンランド問題に協力しない国には新たに関税を課す!」と報道されました。ベネズエラ情勢やレアアース問題を背景にした、関税を「武器」とするトランプ節は、他国にとって大きな脅威です。しかし、これが米国内の支持層には「実行力」として称賛される皮肉な構図。今週も「政治が相場を支配する」地合いが鮮明となっています。
■ドル円160円の攻防:日米財務当局の「奇妙な一致」
株高と歩調を合わせ、円安の流れもジワジワと加速しています。ドル円レートは直近高値をしっかりとブレイクし、ついに160円台に迫る勢いを見せています。
背景にあるのは、植田日銀総裁の発言を受けた「1月据え置き」観測。しかし、160円という節目を前に当局の警戒感は最高潮に達しています。
- 日本: 財務省による「口先介入」の頻度が急増。
- 米国: ベッセント財務長官までもが為替レートに言及。
日米双方が同時に牽制を入れるという異例の事態に、トレーダーの間では**「実弾介入」**への恐怖が広がっています。急激なドル高・円安を抑制したいという日米の思惑が一致した今、ここからのロング(買い)には細心の注意が必要です。

■メタル市場の異変:「エブリシング・ラリー」の背景
コモディティ市場でも異変が起きています。金(GOLD)の独歩高に引きずられる形で、プラチナ、銀、銅、アルミニウムに至るまでが総上げの「エブリシング・ラリー」状態です。深刻な世界的なメモリー不足を背景に、レアメタルの価値が再評価されています。「安全資産」としての性質に加え、ハイテク産業の実需と投機が複雑に絡み合い、異例の騰勢を強めています。
2026年が始まって3週間。これほどまでに政治的材料が凝縮されたスタートも珍しいでしょう。 株高・円安の流れがこのまま加速するのか、あるいは当局の介入が冷や水を浴びせるのか。政治と経済の境界線が曖昧になるなか、一瞬の判断が命取りになる相場が続きます。
2026/01/17 投資助言者【馬】


