土曜日, 2月 14, 2026
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ナスダック100最高値更新、医療テックとAI関連がけん引、長期金利低下も追い風に

24日の米国株式市場では、主要ハイテク株で構成されるナスダック100指数が続伸し、終値は前日比1.5%高の22,190と約4カ月ぶりに過去最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が強まる中、医療テクノロジーや人工知能(AI)関連への投資意欲が再燃しており、長期金利の低下も株価の追い風となった。

この日の相場をけん引したのは、血糖値測定器などの医療ウェアラブル機器を提供する米デックスコム(Dexcom)で、株価は前日比10%の大幅高となった。きっかけとなったのは、米厚生長官のロバート・ケネディ・ジュニア氏が議会証言で、「今後4年以内にすべての米国人がウェアラブルデバイスを装着する」と発言したことだ。公的な保険制度との連携拡大など政策的な支援も期待され、医療テック全体に強い買いが入った。

また、AI関連銘柄では、米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が7%高と大きく上昇した。同社は今月12日、エヌビディアと競合する形で、よりコストパフォーマンスに優れた新型AI半導体を発表しており、今後の収益への寄与が期待されている。足元では、米テック大手によるデータセンター投資が想定よりも落ち込まず、再評価の動きが半導体セクター全体に波及している。

一方、マクロ経済面でも株高を後押しする要因が重なった。中東地域の地政学リスクが一服し、原油価格が下落。これを受けてインフレ懸念が和らぎ、米国債の利回りが低下した。金利が下がると、企業の将来利益を現在価値に換算する際の割引率が下がるため、特に成長期待の高いハイテク株にとってはポジティブ材料となる。

FRBの複数の理事からはここ数日、7月開催予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げに前向きな見解が相次いでおり、マーケットでは利下げ実施の確度が高まっているとの見方が広がっている。実際に利下げが実現すれば、ナスダック100はさらに上昇するとの見通しも多い。

しかし、先行きについては慎重な見方も根強い。アイエルアイパートナーズの大原ストラテジストは、「金利の引き下げは短期的には株価上昇の材料だが、実体経済の減速を織り込む動きが出れば、長期債市場との乖離が拡大し、ハイテク株が一気に急落するリスクもある」と指摘する。

さらに、7月9日には、米国が中国に対して実施している相互関税の上乗せ分について、猶予期間が終了する。現在、米中を含む主要貿易相手国との交渉は難航しており、最終的に市場予想を上回る高率の関税が発動されれば、輸出企業やハイテク産業に対して逆風となりかねない。

こうした状況の中、ナスダック100の動きは世界の株式市場にとっても重要な先行指標となる。米国の金融政策や貿易交渉の行方次第で、今後の株価の方向感は大きく変わる可能性があるため、引き続き注視が必要だ。

株式会社アイリンクインベストメント
岩本壮一郎

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