今週は主要国の政策金利発表が集中する「中銀ウィーク」でした。結果はほぼ全てコンセンサス通りでしたが、要人発言や地政学リスクを受けてマーケット全体が大きく揺れた1週間となりました。
■ 各国・政策金利の結果
| 中銀 | 結果 |
|---|---|
| FRB(米) | 据え置き |
| 日銀(日) | 据え置き |
| ECB(欧) | 据え置き・今後利上げ示唆 |
| BOE(英) | 据え置き |
| BOC(加) | 据え置き |
| SNB(スイス) | 据え置き・ゼロ金利維持 |
| RBA(豪) | 25bp利上げ・2会合連続 |
ほぼサプライズなしの結果でしたが、各国の「温度差」が鮮明になりました。
■ 為替:ドル円・ユーロドル
ドル円はFRBの引き締め継続・日銀の緩和維持という構図から「ドル高・円安」の地合いが基本です。ただし片山財務相が「非常な緊張感を持って見ている」「どう考えても投機的な部分がある」と強い言葉で円安を牽制。為替介入への警戒感から上値が非常に重い展開が続いています。高値追いのロングは厳禁、引きつけてからの戻り売り中心の立ち回りが基本となります。
ユーロドルはECBが今後の利上げ可能性を示唆したことでユーロに底値感が出てきました。中期的な動きに注目しておきたい局面です。

■ 株式市場:日経・米株ともに下落
今週は日経平均・米国株式市場ともに下落する展開となりました。
背景にあるのはパウエル議長の発言です。「短期的なインフレ期待はここ数週間で上昇」「原油価格ショックの一部はコアインフレに反映される」「インフレ面での進展なければ利下げはない」——この一連の発言が早期利下げ期待を打ち砕き、金利高止まりを嫌気した売りが株式市場の重しとなりました。
中東情勢など地政学リスクへの不透明感も加わり、リスクオフムードが強まった格好です。テクニカル的にも重要なサポートラインを割り込む動きが出ており、来週以降も予断を許さない状況が続きます。

■ 金・貴金属:急落
今週は金をはじめとする貴金属が急落しました。
要因は複合的です。FRBの利下げ期待が後退しドルが底堅く推移したことで、ドル建て資産である金の割高感が意識されました。加えて、株式市場の下落局面で利益確定の換金売りが出やすい局面でもありました。「有事の金」として買われてきた局面からの反動という側面もあります。
ただし、中長期的にみれば地政学リスクや財政悪化懸念は消えていません。今回の急落が押し目買いの好機となるか、さらなる下落の入り口となるかは来週以降の値動きを慎重に見極める必要があります。

■ 来週のチェックポイント
・原油価格の動向(中東情勢) ・米インフレ関連指標と要人発言 ・為替介入リスク(急激な円安進行時は要注意) ・日経・米株の主要サポートライン攻防 ・金の反発力を確認
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