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【2026年2月金融市場】振り返り

日本株:日経平均5万8000円突破、6万円大台は秒読みか

2月の東京株式市場は、海外投資家の旺盛な買い意欲を背景に、記録的な上昇を記録しました。日経平均株価は月を通じて堅調に推移し、月末となる2月27日(金)には前日比96円高の5万8850円で取引を終え、3日連続で過去最高値を更新しました。

月後半には、米国ハイテク株安の影響で一時大幅に下落する場面もありましたが、TOPIXが初の3,900ポイント超えを記録するなど、幅広い銘柄が物色され、需給の強さが下値を支えました。市場では、歴史的な節目である「6万円」の大台達成も秒読み段階にあるとの見方が強まっており、日経先物では既に6万円の大台に到達しています。


為替市場:円安が進行、介入警戒感も強まる

株式市場の熱狂とは対照的に、為替市場では円売りが優勢となりました。ドル円相場は1月のレートチェックによる急落後、2月初旬は150円前後で推移していましたが、月後半にかけて再びジリジリとドル高円安が進行しました。一時155円台に乗せる場面もありましたが、方向性は不透明で、乱高下の激しい展開となりました。

この背景には、後述する高市首相の発言により、日銀の早期追加利上げに対する警戒感が市場で強まったり和らいだりしたことがあります。最終的には日米の金利差が当面縮まらないとの見方から、円売り・ドル買いが主導しました。


金が再び上昇、暗号資産は大暴落

金価格は、米国の利下げ時期が後ろ倒しになるとの懸念から上値が重い場面もありましたが、地政学リスクや中央銀行の買い支えにより、ドル建て価格は2月27日時点で5278USDと上昇しました。円建ての金小売価格も、円安進行が価格を下支えし、1gあたり2万8333円と高水準を維持しています。「有事の金買い」は今後も継続する見通しです。

一方、暗号資産は厳しい状況が続いています。ビットコインは史上最高値から50%以上の大暴落となり、回復力も乏しく、安値圏で揉み合っています。ここからさらに下へ抜ければ、一段の下落加速も否定できません。関連株価との相関性にも注目が必要です。


米国市場・政策:FRBは利下げに慎重姿勢

FRB(米連邦準備制度理事会)は2月を通じて利下げに慎重な姿勢を貫きました。パウエルFRB議長は米国経済を「驚くほど強い」と評し、インフレ率が目標の2%に向けて持続的に低下していると確信できるまで、利下げを急ぐ必要はないとの考えを示しました。次期FRB議長候補とされるウォーシュ氏の発言にも今後は注目すべきでしょう。現時点では、2026年を通じての利下げ回数の見通しも減少傾向にあります。


国内政策の深掘り:日銀と高市首相の「矛盾」がもたらす「高市リスク」

植田日銀総裁は、2月の会見で、経済・物価情勢の改善に応じて利上げを継続していく方針を改めて強調しました。市場では、早ければ4月の金融政策決定会合での追加利上げもあり得るとの観測が広がっていましたが、この方針に影を落としたのが高市首相の発言です。

高市首相の発言には、表面上は「日銀の自主性尊重」を謳いつつ、水面下では「利上げけん制」という明確な「矛盾」が見られ、これが市場を撹乱しました。この「矛盾」した態度は、「高市リスク」として市場に認識されています。レートチェックは日米協調介入の可能性も報じられており、ここからの円安は介入の可能性が非常に高い状況です。トレーダーにとっては、矛盾した発言と行動が、市場参加者の予見可能性を低下させており、非常にやりづらい状況を生み出しています。


3月相場の展望:介入はあるか、6万円達成なるか

3月は、日経平均が6万円の大台を達成できるかが最大の注目点となります。また、介入リスクが非常に高まっているドル円相場の動向からも目が離せません。日銀と高市首相の「矛盾」した発言と行動が、市場をどのように動かすのか、その影響を注視していく必要があります。

2026/02/28 投資助言者【馬】

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